認める? 認めない??
毎日。
無い日はないだろう。
認められない事があることを。
認めて貰えない事があることを。
認めたくないこと。
認めてしまって、身動きの取れない事。
認めざるをえない事。
無理にでも認めさせられた事。
無理強いをし、認めさせた事。
認めるのか?
或いは、認めないのか??
こういったように、
人間関係が発展しないようにみんな互いに気を使う。
認めてしまったら自分の負けだ。
だから絶対に…自分の疚しさは認めない。
世間の問題事象の結末を動画ニュースなどで目を通し見ていると、
認めるのか?認めないのか??と…
その加害者・被害者共に問われている。
被害者側は認めてほしい。
加害者側は認めない。
それを横目に見る世間の眼は…
認めなくもないし、認めたくないわけでもなく…。
『 曖昧 』 が一番に幸せなんじゃね~?
黒でもなく、白でもなく、グレーがホッとするんよ。
みんなグレーゾーンに集まっていればお互いの関係の危険は回避できる。
すべてが、黒でもなく、白でもない。
グレーの群衆の中で、グレーのスマホを見ながら、
灰色の息を潜めて(ひそめて)さえいれば、危険には遭わないだろう。
黒とも、白とも、認めてはならない。
言えば区別とか差別とかをしたと言われかねない。
何があっても…
どんな事が目の前に起こっても
どんな事が社会で起こっても
どんな事が職場で起こっても
そして…
どんな事が、家族内で起こってとしても。
それを、認めてはならない。
それが暗黙の常識である…と。
おぎゃ~!と産まれてきてから
ガクッ!と死ぬまでのグレーゾーン・ライフ。
あぁ面倒くさい泣いちゃダメよ
ワガママ言わないでね
黙って勉強しなさい
とにかく頑張ってね
人生でどんなことがあっても、
それを胸の中にしまって、黙って墓場まで持って行ってね。
グレーに始まり~グレーに終えていく人生。
あの人は、白でもなく黒でもない、
人に迷惑をかけないグレーな人生を精一杯に生き、
そして本当に灰となって逝かれました。
本当のコトを一切言わない我慢強い紳士(淑女)で在らせられました。
ナンマンダブ ナンマンダブ
今回のタイトルテーマですが、
こんな社会生活がスタンダードにずっとなり続けていて、
僕自身の眼から視て思うのは、
「認める事」も、「認めない事」も、
両方共に全く出来ない人ダラケになってしまっていることです。
つまり…
グレー・スタンダード人生を追い求め過ぎて、
ナニモノでもない人間だらけだということです。
例えばこうです。
自分専用の24色入りのクレヨンの箱を開けてみたら、
24本全てが灰色・ねずみ色になっている。
「この状態が精神的にホッとする…」
昔…真っ赤なクレヨンを塗っていたら、親にバカにされた。
青色のクレヨンを手に持っていたら、学校で仲間外れにされた。
誰も認めてくれない。
そして私自身も、他人の持っている黄色のクレヨンをバカにして虐め否定した。
それから大人になって、グレーのクレヨンのみを製造販売する会社に勤めた。
その後、日に日に歳をおう毎に、
赤のクレヨンが怖くなってきた…。
青のクレヨンを見るだけで、
パニックになり鬱になりかける、青は仲間外れの色だ…。
そうだ、もっともっとグレーのクレヨンを沢山増やそう。
赤も青も…グレーで塗りつぶそう。
我が子がグレー以外の色のクレヨンを持たない様に、
しっかり監視しなければならん!
グレーの色が一番に安全なのだ。
グレー以外の色は、認めない!!
私が昔、赤色や青色のコトで、
親やクラスメートからバカにされ虐められたことは絶対に許さない!
みんなグレーに塗りつぶしてやる!!
私が、他人の持っている黄色のクレヨンをバカにして虐めたことも、
すべてグレーに染めてやる!
あの子が黄色なんか持ってたから悪いんだ!!
どうせみんなお互い様だろうよ、
みんなでグレーになれば、
お互いの疚しさを曖昧に隠せるんだ。
お互いがお互いのグレーを監視し合えているのが、一番の平和さ。
それがグレーとグレーの折り合いってもんだ。
はい。
では、ここで質問をしまーす。
貴方は、赤いクレヨンのことをどう思いますか?どう感じますか?
・・・・・解りません
では、青いクレヨンは?
・・・・・なんとも思いません
では、黄色
解りませんが、なんとなく気が晴れるというか?…なんか
では、24色のクレヨンはどうでしょう
・・・・・頭がクラクラして苦しいです
持病のアレルギーが悪化しそうです
じゃあ灰色のクレヨン
落ち着きます…、私ってグレー依存症なんでしょうか?
自分の本心、気持ち、存在意義、感情、精神力、
そして意思と意志。
「認める」ことも、「認めない」ことも、
難しい世の中が加速しています。
「認める?」 「認めない??」
どちらも恐怖なんだそうです。
なぜなら、認めても、認めなくても、
なにかしらの後ろめたさを持っているのは変らないからです。
だから、白でもない、黒でもない、
24色入りのクレヨンの中の灰色が安全なんです。
そのかわり、と言ってはなんですが、
グレー以外の23色のクレヨンが使えずじまいで…
いつか朽ち果ててしまうことだけは、
認めなければならなくなるでしょう。
勿論、また一から再生することも出来ますが、
そうとう永い時間をかける必要を強いる人生となる。
それがいつか必要になり。。。
いえ、それを必要とした時がいつの日か訪れたとして、
朽ち果てたクレヨン達が入った箱を自分で開ける勇気があるかどうか?
そして。
その時…また、「認める?」「認めない??」と、
朽ちた箱の中を直視しつつ、
自問自答の苦しみと対面しなければならないのです。
24色の… 48色の…
ひとつひとつの自分の色を認める作業
その一色一色、一本一本に喜怒哀楽がある。
それを、それらを、「認める?」 「認めない?」
大きな作業です。
サイキックの眼 ヤマモト コージ